オレオレ詐欺・特殊詐欺:手口を知って家族を守る
日本で長年、深刻な被害を出し続けているのが、息子や孫をかたって電話をかけてくる「オレオレ詐欺」をはじめとする特殊詐欺です。高齢の家族を狙うこの手口は、知っているだけで防げる部分が大きいもの。代表的なパターンと、いざというときの対処法を押さえておきましょう。
典型的な手口を知る
オレオレ詐欺は、「オレだよ、オレ」と家族を装って電話をかけ、「会社のお金をなくした」「事故を起こして示談金が必要」「携帯をなくして番号が変わった」などと言って、急いでお金を用意させようとします。途中で上司や警察官、弁護士などを名乗る別の人物が登場し、信じ込ませる「劇場型」も多いのが特徴です。
似た手口に「還付金詐欺」もあります。市役所や税務署、年金事務所の職員を名乗り、「医療費や保険料の払い戻しがあります」と言ってATMへ誘導し、操作させてかえってお金を振り込ませる手口です。「ATMで還付金は受け取れない」——これを覚えておくだけで多くの被害を防げます。
詐欺を見抜くサイン
共通するのは「お金」「急いで」「他の人に言わないで」という3点セットです。電話で現金やキャッシュカードを要求する、ATMでの操作を指示する、今すぐ振り込めと急かす、誰にも相談するなと口止めする——これらが出てきたら、ほぼ間違いなく詐欺だと考えてください。
「番号が変わった」と言われても、その新しい番号をすぐに登録しないこと。一度電話を切り、家族のもともと知っている番号にかけ直して本人に確認するのが鉄則です。本物の家族なら、確認されて怒ることはありません。
備えと、かかってきたときの対応
いちばんの防御は、そもそも詐欺電話を取らないことです。在宅中も留守番電話を設定しておき、相手が名乗ったメッセージを聞いてから出る習慣をつけると、犯人は声を残したがらないため効果的です。固定電話なら、自動で警告メッセージを流す迷惑電話防止機器も有効です。
スマホでは、Allociaoのような無料アプリで非通知や怪しい番号をブロックし、自分のリストで家族など信頼できる番号だけを通すように設定しておくと安心です。そして何より、少しでも怪しいと感じたら、お金を動かす前に必ず家族や警察相談専用電話「#9110」、消費者ホットライン「188」に相談してください。一呼吸おいて確認することが、最大の防御になります。
FAQ
本当に家族からの電話か、どう確認すればいい?
一度電話を切り、自分が以前から知っている家族の番号にかけ直して本人に確認しましょう。相手が教えてきた「新しい番号」は使わないことが大切です。
ATMで還付金が受け取れることはありますか?
ありません。「ATMで医療費や保険料の還付金を受け取れる」という電話は、ほぼ確実に還付金詐欺です。指示に従ってATMを操作しないでください。
高齢の家族を守るには何ができますか?
留守番電話の常時設定、迷惑電話防止機器やアプリの導入、そして「お金の話が出たら必ず家族に相談する」という約束を家庭で共有しておくことが効果的です。